DeNAが巨人に競り勝ち 2勝1敗に CSファイナル

10-18 作者admin

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  • DeNAが巨人に2対1で競り勝ち2連勝

  • DeNA 三浦監督「よく守りきった」

DeNAが巨人に2対1で競り勝ち2連勝

セ・リーグのクライマックスシリーズのファイナルステージは東京ドームで行われ、16日の第1戦は3位のDeNAが勝利して、優勝した巨人に与えられるアドバンテージの1勝を含め1勝1敗としました。

17日夜の第2戦、DeNAは5回、今シーズン15勝をあげて最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した巨人の菅野智之投手から1アウト三塁のチャンスを作ると、7番・森敬斗選手がタイムリーヒットを打って1点を先制しました。

このあと同点に追いつかれましたが、7回には4番・オースティン選手が菅野投手の150キロの速球を捉え、ライトへのソロホームランで勝ち越しました。

投げては、先発の大貫晋一投手が7回途中まで投げて1失点と好投し、後を継いだリリーフ陣も得点を与えず、DeNAが2対1で巨人に競り勝ちました。

これでDeNAは優勝チームに与えられるアドバンテージの1勝を含め、対戦成績を2勝1敗としました。

一方、巨人は菅野投手が7回2失点と粘りましたが、打線がDeNAの投手陣の前にヒット5本と打ち崩せず、2連敗となりました。

DeNA 三浦監督「よく守りきった」

DeNAの三浦大輔監督は「よく守りきったと思う。大貫投手も立ち上がりから非常にいい状態で緩急をうまく使ったいた」と1点差で逃げきった試合を振り返りました。
また、7回のオースティン選手の決勝ホームランについて「同点に追いつかれた直後に勝ち越せてベンチも盛り上がったし勢いが止まらなかった」とたたえていました。
そして、16日は戸郷翔征投手、17日は菅野智之投手を相手に2連勝としたことについて「打ち崩しているわけではないが先に点を取れていることが大きいし、その得点をしっかり守りきれている」と話していました。

巨人 阿部監督「あしたまず1個勝てるように」

敗れた巨人の阿部慎之助監督は試合後「何を言ってもしょうがない。あしたまず1個勝てるようにしたい」と淡々と話しました。
そのうえで先発の菅野投手について「もういっぱいいっぱいでしょ。精いっぱい頑張ってくれたし、なんとか最少失点で抑えてくれたので責められない」と話していました。
また、わずか1得点に終わった打線について「うちは中軸が中軸になってない。なんとかみんなで打破しないといけない。ここで文句を言ったってやるのは選手だ。おれが代打で行きたいぐらいだけど」と奮起を期待していました。
そして取材後は「あした、あした」とみずからに言い聞かせるようにしてその場を離れました。

巨人 菅野投手「悔しい1球に」

巨人の菅野投手は味方が同点に追いついた直後の7回にオースティン選手に打たれた決勝ホームランについて「調子がよかっただけにあそこは悔しい1球になった」と厳しい表情で振り返っていました。
一方、今後の戦いについても触れ「最終戦までもつれたら僕も投げる準備をしていく。最後までしっかり準備して気持ちは切らさないようにしたい」と次を見据えていました。

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【解説】DeNA大貫 勝負しかけ最多勝右腕に投げ勝つ

セ・リーグの最多勝右腕の巨人、菅野投手に投げ勝ったDeNAの大貫投手。ストライクゾーンでどんどん勝負をしかけ、むだなランナーを出さないという短期決戦の心得を体現してつかんだ勝ち星でした。

敵地でのファイナルステージ第2戦。短期決戦での登板で大貫投手が強く意識していたのは「むだなランナーを出さない」ことと「リードした展開で後ろにつなぐ」こと。

注意したいバッターを挙げるわけではなく登板前日の取材でもひょうひょうとしたいつもとかわらない様子で話していたのは先発ピッチャーとして「当たり前」とも言える心がけでした。

その大貫投手は先のことは考えず1回からエンジン全開で三者連続で空振り三振を奪う完ぺきな立ち上がりを見せました。

コントロールがさえていた中で特に調子がよかったというスプリットとスライダーを軸にストライクゾーンにどんどん投げ込み、巨人打線に的を絞らせずスコアボードに「0」を並べていきました。

1点リードの6回には4番の岡本選手にタイムリーを打たれて同点に追いつかれましたが、直後にチームが再び勝ち越すと7回2アウトから初めてのフォアボールを出してマウンドを降りるまでリードを守りきりました。

7回途中96球を投げ1失点で奪った三振7個、与えたフォアボール1個、むだなランナーを出さず、連打も許さないリズムのいい投球で好調のリリーフ陣につなぐ、まさにねらい通りのピッチングでした。

一発勝負の短期決戦という緊張感のある中でも大貫投手は先発ピッチャーとして自分ができる「当たり前」のことを粘り強く体現し、チームの勝利を呼び込みました。

終盤にけがの離脱もあってレギュラーシーズンは6勝にとどまった大貫投手は「チームの力になれず悔しかったので、きょう1つ勝ててうれしいし、まだまだチームのために腕を振りたい」と話し、そのまなざしは早くもあと2勝に迫った7年ぶりの日本シリーズを見据えていました。

《第3戦の予告先発(18日)》

▽巨人が今シーズン6勝4敗のグリフィン投手
▽DeNAが3勝2敗の吉野光樹投手と発表されました。

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