海外仮想通貨取引所(現物・先物)手数料ランキング

06-28 作者ふじさわあつし

海外の仮想通貨取引所を使う際、手数料が気になりますよね?

手数料に対する理解が浅いと、自分の知らないところで少しずつ資金が減ってしまいます。

そこでこの記事では海外仮想通貨取引所の手数料について解説します。

手数料の低い取引所ランキングや、手数料の種類、損しないコツなどを解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

現物手数料の安い海外仮想通貨取引所ランキング

まずは現物手数料の低い海外取引所ランキングTOP10からです!

現物取引手数料はいわゆる普通の仮想通貨売買です。

仮想通貨取引所にお金を支払って仮想通貨を保有するという形式になっています。

海外取引所にしか上場していない仮想通貨を購入したい場合は、現物取引手数料が安い取引所がおすすめです。

なおどの海外取引所でも一般アカウントの場合は「メイカー・テイカーともに0.1%の取引手数料」が一般的です。

ただしアカウントランクごとに受けられる手数料の割引率が各取引所によって異なります。取引手数料はここで違いが出ます。

今回のランキングでは最安手数料(無料やマイナス手数料)に設定できる取引所であれば上位にランクインさせました。実際にその手数料にできるかは、アカウントランクによって異なるのでその点ご了承ください。

1位:MEXC(エムイーエックスシー)

MEXCの現物取引手数料は基本的には「メイカー0%・テイカー0.1%」です。

ただし取引手数料がメイカー・テイカー共に0%になる取引ペアが複数あります。

  • BTC_USDT
  • BTC_USDC
  • ETH_USDT
  • ETH_USDC
  • XRP_USDT
  • XRP_USDC

主要銘柄である「BTC」「ETH」「XRP」と米ドルに対応したステーブルコインである「USDT」「USDC」の取引手数料が無料となるため非常にありがたいです。

MEXCは海外取引所なのでスプレッドも小さめです。買値と売値の価格差がほぼなく、成行注文を繰り返しても手数料がかからないため国内取引所よりは運用がしやすいでしょう。

国内取引所やメタマスクへの送金のためにETHやXRPなどの仮想通貨を経由する機会は多いため、USDTを手数料なしで主要銘柄に変えられるだけでもMEXCを使うメリットがあります。

なおMEXCは”MX”というトークンを発行しています。

1,000MXを15日間以上連続で保有すると現物取引手数料が無料になります。
1MX=約700円です(2024年5月時点)。
大体70万円ほどMXを保有しておくと、現物取引手数料を気にせずトレードができるようになるでしょう。

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2位:KuCoin(クーコイン)

KuCoinの一般アカウントの取引手数料「メイカー・テイカーともに0.1%」からスタートします。

アカウントランクLv.11以上の現物取引のメイカー手数料は-0.003%です。マイナス手数料となるため、手数料を支払うのではなく逆に受け取れるようになります。

ただアカウントランクをLv.11に上げる条件は厳しめです。以下いずれかの条件を満たす必要があります。

  • 30日間の取引高が7,500万USDT以上
  • ガバナンストークンのKCSを10万以上(約1億6,000万円/2024年5月現在)保有する
  • 先物取引高8,000万USDT以上

またKuCoinでは独自トークンの「KCS」を使って20%割引で現物取引手数料を支払えます。

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3位:Gate.io(ゲートアイオー)

Gate.ioの現物取引手数料「メイカー・テイカー共に0.1%」です。

一定金額の取引をしたり、アカウントに資産を保有しているとアカウントランクが上がります。それに伴い手数料は徐々に下がります。

最終的には「メイカー0%/テイカー0.02%」の取引手数料になります。

Gate.ioでメイカー取引手数料が無料になるのはVip10からです。約1億ドルの取引(保有)が必要になります。

Gate.ioが発行する「GT」を保有することで手数料控除の特典が得られますが、正直それほど変わるわけではありません。しかし、Gate.ioをメイン取引所に使っている人はGTの保有でアカウントランクを上げていくのもよいでしょう。

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4位:Phemex(フェメックス)

Phemexは2019年にシンガポールで設立された比較的新しい取引所です。

Phemexの現物取引手数料は「メイカー・テイカー共に0.1%」から始まります。

アカウントランクがStarVIPになると「メイカー0%・テイカー0.04%」です。StarVIPになるには1,500万ドル以上の取引が必要となります。

なおこの際にAPIを利用した取引は20%以下でなければいけません。

Phemexは一時期メイカー手数料がマイナスになることで注目を集めましたが、手数料改定によりマイナス手数料はなくなっています。

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5位:BingX(ビンエックス)

BingXの現物取引手数料「メイカー・テイカーともに0.1%」です。

VIP1になると現物取引手数料が大きく下がり「メイカー0.0350%・テイカー0.0600%」になります。

VIP1にランクアップするためには月間取引高1,000,000USDT以上、もしくはアカウント資産が50,000USDT以上が条件です。

すでに仮想通貨の保有資産が1,000万円程度ある方は、BingXに資産を持ってくるだけでもVIP1になることができるでしょう。

BingXは他の取引所と比べるとアカウントランクの分類が少ないです。VIP1になればお得な取引手数料になりますが、一般ランクの場合だとそこまでの恩恵はありません。

アカウントランクを上げる条件に合致している方は、BingXはおすすめの取引所です。

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6位:Bitget(ビットゲット)

Bitgetの現物取引手数料は「メイカーテイカー共に0.1%」です。

一般ランクからVIP1になると手数料が安くなります。さらにBitgetの独自トークン「BGB」で取引手数料を支払うなら、Bitgetの現物取引手数料はトップクラスの安さです。

最大ランクであるVIP5になるには30日間で800万ドルの取引が必要です。その段階でメイカー0.0125%、テイカー0.035%となります。

Bitgetには取引手数料無料の制度はありません

しかしVIPに上がる条件は比較的緩めに設定されています。他の取引所で中途半端なアカウントランクで取引するよりは、BitgetでVIPになった方が手数料が有利になることもあるでしょう。

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7位:Bybit(バイビット)

Bybitの現物取引手数料は「メイカー・テイカーともに0.1%」です。

最大ランクである「VVIP」になると、現物取引手数料は「メイカー0.045%・テイカー0.030%」になります。お得に利用できるようになりますが、30日間で5,000万ドル以上の取引が必要です。

Bybitは手数料以外の点(利用者数や流動性の高さ)でもおすすめできます。

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8位:Zoomex(ズームエックス)

Zoomexの現物取引手数料は「メイカー・テイカーともに一律で0.1%」です。

他の取引所のようにアカウントランクによる手数料率の割引はありません

アカウントランクによる取引手数料の割引は魅力的ですが、月間取引量が数十万円単位の取引しかしない方にとっては関係が無いでしょう。

Zoomexは2021年にシンガポールで設立された新しい取引所です。日本向けのウェブサイトが充実しておりキャンペーンも充実しています。

手数料率の変動なしの0.1%は、むしろ覚えやすくていいという声もあります。

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9位:LBANK(エルバンク)

LBANKの現物取引手数料は「メイカー・テイカーも0.1%」です。

アカウントランクによる変動しません。何百万円という単位で取引する予定の方はランクを気にする必要がありますが数十万円以下の取引をするつもりの方はLBANKでも他社と違いはありません。

なおLBANKは口座解説の際に本人確認(KYC)が不要という特徴があります。

本人確認をすることで取引量が増えますが、本人確認をなんらかの理由でできない、したくない方はLBANKをチェックする価値があります。

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10位:XT.COM

XT.COMの現物取引手数料はメイカー・テイカー共に0.2%です。

他の取引所の約2倍の取引手数料設定です。

XT.COMのキャンペーンや招待コードの利用で割引されることもありますが、その特典も常時行っているわけではありません。少なくとも、現物取引メインの方にはXT.COMは合わない可能性が高いです。

しかしXT.COMは先物取引高が多いため先物取引をしたい方は合う可能性があります。

現物取引手数料が安い海外取引所を比較

海外仮想通貨取引所ではアカウントランク毎に現物取引手数料が変わります

仮に月間取引高が同じだった場合、アカウントランクが上がって手数料が優遇される取引所もあれば、一般会員のままで手数料が優遇されない取引所に分かれます。

月間取引高を基準にして各取引所の現物取引手数料をまとめました。

現物取引高が月間100万USDT以下の場合は、MEXCのメイカー注文が最安です。

それ以外の海外取引所は0.1%の手数料で「固定。お気に入りの取引所があるならそちらを選べばよいでしょう。

取引手数料に差が出てくるのが月間100万USDT以上の現物取引高がある場合です。

MEXCのメイカー注文が手数料0%で依然有利ですが、テイカー注文をするときはBingXやBitgetなどの取引所のほうが手数料は抑えられます。

2,000万USDT以上の取引高になってくると、MEXC以外に手数料無料の取引所が出てきます。

PhemexやGate.ioはテイカー手数料も安くなるためMEXCよりお得です。

▼ほかにも海外取引所を検討してみる
・海外仮想通貨取引所の総合評価ランキング
・海外仮想通貨取引所の最大レバレッジランキング

先物手数料の安い海外仮想通貨取引所ランキング

続いて先物取引手数料が安い海外取引所ランキングです。

1位はダントツでMEXCです。現物取引手数料に続き、MEXCは先物取引手数料もとても安いです。

MEXCは特にアカウントランク関係なく「メイカー0%・テイカー0.01%」のため、誰でも手数料が安い恩恵を受けられるでしょう。

ただ他の取引所では流動性が高かったり、キャンペーンが豊富だったり、トレード大会が開催されたりと手数料の安さ以上のメリットがあることがあります。

例えばBybitは世界第2位の先物取引高を誇るキャンペーンも豊富な仮想通貨取引所です。

Bitgetはいま流行りのエアドロップに参加できるほか、コピートレードやステーキングなどの利率が高めで資産運用がしやすいです。

先物取引手数料は各取引所のアカウントランクごとに異なります。

自分がどの取引所が合うかは様々な点から比較検討してみるのがおすすめです。

1位:MEXC(エムイーエックスシー)

MEXCの先物取引手数料は「メイカー0%・テイカー0.01%」です。

デフォルトでこの取引手数料が設定されており、安さでいうとMEXCはダントツです。

レバレッジは最大200倍ですが、取引できるのはBTCのみなので要注意。それ以外の取引ペアは100倍、50倍、25倍などそれぞれで異なっています。

MEXCは1日の先物取引高が約40億ドル程度あります。ただし、人気のない取引ペアは流動性が低くなっている可能性があるので事前によく調べておきましょう。

注意点として、MEXCにはセキュリティを不安視する声が上がっています。

2023年12月には「出金を拒否された」「急にアクセス制限がかかった」などの口コミが出ていました。2024年5月時点では問題なく使えることを確認していますが、利用には十分注意してください。

またほかの取引所と比べるとMEXCはキャンペーンが若干少なめです。

しかしそれを補うほどの先物取引手数料の安さは魅力的でしょう。

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2位:KuCoin(クーコイン)

KuCoinの先物取引手数料は「メイカー:0.020%・テイカー0.060%」です。

一般アカウントの場合はそれほど安くないKuCoinですが、アカウントランクLv.8から先物取引手数料が特に優遇されてきます。メイカー注文は0%からマイナス手数料の設定です。

マイナス手数料となるため手数料を支払うのではなく逆に受け取れるようになります。

魅力的なマイナス手数料ですが、KuCoinのアカウントランクを上げるのは中々難しい点は覚えておきましょう。アカウントランク8になるには以下いずれかの条件を満たす必要があります。

  • 30日間の現物取引高が2.5億USDT以上
  • ガバナンストークンのKCSを7万以上(約1億円/2024年5月現在)保有する
  • 先物取引高3億USDT以上

条件をクリアできる人であれば海外取引所の中でも最も安い先物取引手数料になります。

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3位:Gate.io(ゲートアイオー)

Gate.ioの先物取引手数料は「メイカー:0.015%・テイカー:0.050%」です。

Gate.ioは一定の取引高に達するまではメイカー0.015%で安めの部類に入ります。VIP10になれる人であればメイカー注文手数料が無料になります。

Taker注文は事細かに手数料が分かれているため、自分が設定されている手数料率を確認するのを忘れないようにしましょう。

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4位:Phemex(フェメックス)

Phemexの先物取引手数料は「メイカー:0.0180%・テイカー:0.0550%」から始まります。

Standardレベルでも十分に安い先物取引手数料です。

さらにアカウントランクがStarVIPになると「メイカー0%・テイカー0.03%」になります。

Phemexは一時期メイカー手数料がマイナスになることで注目を集めましたが、手数料改定によりマイナス手数料はなくなっています。それでも尚、手数料の安さはピカ一です。

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5位:Bybit(バイビット)

Bybitの先物取引手数料は「メイカー:0.0200%・テイカー:0.0550%」です。

Bybitは資産残高でもアカウントランクが評価されるためほかの取引所よりも比較的ランクを上げやすい特徴を持ちます。

最大ランクである「VVIP」になるとメイカー注文は無料です。

Bybitは先物取引高は世界2位を誇り流動性の高さはお墨付き。先物取引のトレード大会も頻繁に開催されて、そこでは証拠金に使えるボーナスもよく配られています。

キャンペーンの特典も利用しながら先物取引を行い人にはオススメです。

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6位:BingX(ビンエックス)

BingXの先物取引手数料は「メイカー:0.0200%・テイカー:0.0500%」です。

アカウントランクをSVIPまで上げることでメイカー手数料は無料になります。

BingXは先物取引のコピートレードも充実している仮想通貨取引所です。トレードに自身のある方は、自分の取引を外部に公開してコピートレーダーとしての利益を得ることも可能。

VIP1になると先物取引手数料が大きく下がるため、アカウントランクを上げられそうな人にはオススメです。

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7位:Bitget(ビットゲット)

Bitgetの先物取引手数料は「メイカー:0.014%・テイカー0.042%」です。

月間500万USDT以下の取引高の場合、Bitgetは2番目に安い先物取引料となります。これは日本ユーザー限定で先物取引手数料が割引されているためです。

MEXCを利用しない人であれば、Bitgetが最安取引手数料になる人もいるでしょう。

Bitgetは近年ユーザー数を伸ばしています。先物取引高は日によっては世界4位にランクインすることもありました

なおBitgetでは取引手数料無料のキャンペーンや先物トレード大会などが開催されます。優勝賞品は豪華で過去にはヘリコプターがプレゼントされたことも。

月間取引高500万USDT以下までの人ならBitgetは安く利用できるでしょう。

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8位:Zoomex(ズームエックス)

Zoomexの先物取引手数料は「メイカー:0.02% テイカー:0.06%」です。

ここから下位の仮想通貨取引所は先物手数料が平均程度に収まっています。

Zoomexは日本語に完全対応している点が使いやすいため合う人には合うはずです。取扱銘柄数は47しかありませんが、先物取引可能なペアは270種類以上あります。

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9位:LBANK(エルバンク)

LBANKの先物取引手数料は「メイカー:0.02% テイカー:0.06%」です。

LBANKもまた先物取引手数料は一般的です。アカウントランクによる優遇もありません。

しかしLBANKは最近の仮想通貨業界のトレンドである「ミームコインの上場が早い」という特徴を持ちます。先物取引に入る可能性も高いためチェックしておくとよいでしょう。

またLBANKは口座解説の際に本人確認(KYC)が不要という特徴があります。

本人確認をすることで取引量が増えますが、本人確認をなんらかの理由でできない、したくない方はLBANKを確認する価値があるかもしれません。

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10位:XT.COM

XT.COMの先物取引手数料は「メイカー:0.04% テイカー:0.06%」です。

他の取引所の約2倍の取引手数料設定となっています。

そんなXT.COMは「先物取引高が多い」という特徴を持ちます。

1日の取引高は20億ドル程度。コインマーケットキャップの取引高ランキングでも、上位10位以内によくランクインしています。

先物取引手数料が安い海外取引所を比較

海外仮想通貨取引所ではアカウントランク毎に先物取引手数料が変わります。

仮に月間先物取引高が同じだった場合、アカウントランクが上がって手数料が優遇される取引所もあれば、一般会員のままで手数料が優遇されない取引所に分かれます。

月間取引高を基準にして各取引所の現物取引手数料をまとめました。

MEXCはどんな取引高だとしても手数料が安くなります。安さだけで選ぶのであればMEXC一択でしょう。

先物取引の場合、手数料に差が出始めるのは月間先物取引高500万USDTからです。

月間500万USDT以下であればBitgetがおすすめそれ以上の取引高を出せるならGate.ioが安いです。

ほかにも先物取引に関するキャンペーン開催が多いBybit。コピートレードが賑わっているBingXなども候補に入るかもしれません。

自分の資産やプラットフォームの雰囲気などもみながら比較検討してみてください。

▼ほかにも海外取引所を検討してみる
・海外仮想通貨取引所の総合評価ランキング
・海外仮想通貨取引所の最大レバレッジランキング

海外の仮想通貨取引所でかかる手数料の種類

ここまでは仮想通貨の取引手数料を元に海外取引所をランク付けしました。

海外、国内に関わらず、仮想通貨取引所を使う際には様々な種類の手数料がかかります

これらをキチンと理解しておかないと「知らない間に資産が目減りしている!?」という事態になってしまうためぜひチェックしてみてください。

入出金手数料(法定通貨)

法定通貨(日本円や米ドルなど)を取引所に入出金する際に手数料がかかります。

法定通貨を取引所に送るには主に以下の方法があります。

  • 銀行振込
  • クレジットカード/デビットカード決済
  • P2P取引

しかし海外の仮想通貨取引所は基本的に日本円に対応していません。銀行振込にも非対応です。

海外取引所の入金ではクレジットカード、デビットカード、P2P取引のいずれかとなり、カードの場合は日本円の入金ではなく直接仮想通貨を購入する形になります。

例えばMEXCでは3〜6%の手数料がかかります。他の取引所でも手数料がかかる点に注意です。

その一方、国内取引所ではほぼ銀行振込に対応しています。

法定通貨(日本円)の出金は海外の取引所は対応していないため、XRPなど送金手数料の安い通貨を国内取引所に送り、日本円を購入して出金する流れが一般的です。

入金手数料(仮想通貨)

仮想通貨を他の取引所やウォレットから入金する際の手数料は無料に設定されていることが多いです。

MEXCでもBTCやETHをはじめとした主要な通貨の入金手数料は無料です。

とはいえ、ほとんどの取引所では次項で紹介する「出金」には手数料がかかるため、完全に無料で資金を取引所間で移動させるのは難しいです。

出金・送金手数料(仮想通貨)

仮想通貨を別の取引所やウォレットに送る際に手数料がかかります

また、通貨ごとに最低出金額が決められており、あまりに少額では取引所から動かせなくなる点も注意です。

こちらはMEXCの出金手数料と最低出金額の一部です。

  • BTC/手数料0.0003/最低出金額0.001
  • ETH/手数料0.0015/最低出金額0.004
  • XRP/手数料0.25/最低出金額11

どれも小さい数字に見えますが、0.0003BTCは約3,000円、0.0015ETHは約700円、0.25XRPは約80円(いずれも2024年5月時点)となっており、無視できない金額です。

特にビットコインは1BTCの額が大きいため手数料も高額になりやすいです。

少額を取引所から出金する場合は、他の通貨に換えてから送る方が賢明です。

現物取引手数料

取引所内で2種類の仮想通貨を取引する場合にかかる手数料です。

取引板に価格を提示している側のユーザーをメイカー、それに応える側がテイカーと呼ばれています。

例えばメイカー、テイカー共に0.1%の手数料の場合に、BTC/USDTの現物取引ペアで1BTCを売り、63,000USDTを受け取ると以下のように手数料が計算されます。

63,000×0.1%=63USDT

メイカー、テイカー双方に63USDTの手数料が引かれた状態で現物が手元に届きます。

現物手数料を引き下げるためにできることとして「アカウントランクをアップさせる」「取引所の独自トークンで支払う」などの手法が挙げられます。

先物取引手数料

先物取引の手数料は現物取引とは別に定められている場合があります。

先物取引手数料は以下の計算方法で計算されます。

先物取引手数料=ポジション価値×取引手数料率

発注しても約定していない注文や、注文のキャンセルには手数料は発生しません。

レバレッジ手数料

仮想通貨取引所でレバレッジ取引を行う場合、レバレッジ手数料がかかります。

レバレッジ取引とは、自分の資金を証拠金としてその何倍もの資金でトレードを行う手法のことです。

国内の取引所では最大で2倍までしかレバレッジは認められていませんが、海外取引所では100倍、1000倍とレバレッジをかけられることもあります。

利益が大きくなるのと同時に損失も大きくなるため、慎重に利用する必要があります。

資金調達手数料

資金調達手数料とは、無期限先物取引のポジションを持続するための手数料です。

取引手数料と異なる点は、資金調達手数料が請求されるのは設定された時間にポジションを保有する場合のみに決済される点です。

MEXCでは、日本時間の9時、17時、1時に資金調達手数料が決済されます。

資金調達手数料は、保有するポジションがプラスであり、ロングポジション(売り)であれば資金調達手数料を支払い、ショートポジション(買い)が手数料を受け取ります。

反対に、マイナスの資金調達率の場合はショートポジションが支払い、ロングポジションが受け取ります。

無期限先物取引をする場合は必ずかかる手数料なので、この機会に理解しておきましょう。

スプレッド

スプレッドは厳密には手数料ではありませんが、取引所の利益になるため実質的には手数料に近いです。

取引所で仮想通貨を売買する際、売値と買値の間の差額がスプレッドです。

例えば、ビットコインの買い値が1000万円で、売値が999万円だった場合、スプレッドは1万円になります。

初心者の方は完全に同額で売買されていると思いがちですが、実際には値段にわずかに差があり、実質的な手数料として目減りすることを知っておきましょう。

お得な手数料で海外の仮想通貨取引所を使うコツ

ここからは支払う手数料を少しずつでも減らす方法を解説していきます。

「販売所」ではなく「取引所」を使う

仮想通貨取引所では「取引所」と「販売所」の2箇所で通貨を購入できます。

「取引所」は、ユーザー同士が任意の価格で通貨の売買をする場所で、「指値」や「成行」を駆使して、自分の希望の価格で購入できます。

一方の「販売所」は、ユーザー同士ではなく仮想通貨取引所(MEXCやBybitなど企業側)から直接購入する場所です。

「販売所」では、チャートを見たり細かい操作をすることなく手軽に通貨の購入ができるため、初心者の方には助かります。

しかし「販売所」は、ほぼ例外なく「取引所」よりも割高な価格が設定されています。

この価格差は丸々、企業側の利益になっているため、仮想通貨の購入は「取引所」で行うことで、手数料を節約できます。

ちなみに「販売所」「取引所」とは国内での呼び方ですが、海外の取引所では「チャートを使用していない画面での取引=販売所」思っておけば大雑把にはよいでしょう。

例えばBybitでは「ワンクリック購入」というページで手軽に通貨を購入できますが、チャートの見れるページよりもかなり割高での購入になってしまいます。

細かい取引をしすぎない

仮想通貨は他の金融商品よりも価格の上下が激しいため、頻繁に売買をして利益を得たくなってしまいます。

しかし仮想通貨を売買するたびに「取引手数料(現物)」がかかり、資金は目減りしてしまいます。

取引のたびに約0.1%ずつ必ず負ける、と言うこともできるため、むしろ「ガチホ」の方が結果的に利益が大きくなることもあります。

海外取引所の独自トークンを使って手数料を支払う

取引所のプラットフォームトークンを手数料支払いに利用することで、手数料を割引で支払う方法もあります。

MEXCやBitgetではそれぞれの独自トークンであるMXやBGBを保有し、手数料支払いの設定をしておくこと、10〜20%手数料率が下がります。

0.1%の手数料が約0.08%になることは小さい変化に感じますが、高額の取引をする場合には無視できない数字になります。

テイカーとしてではなくメイカーとして取引をする

取引所での取引では、取引板に注文を出す人をメイカーと呼び、それに応じて購入する人をテイカーと呼びます。

一般的にメイカーの方が手数料率は安く設定されているため、できるだけメイカー側で取引をすることで手数料を安く抑えることになります。

手数料の差は小さいですが、日頃からメイカー側で取引を行う習慣を身につけると、節約に繋がります。

入出金はまとめて行う

取引手数料は取引額に対する割合(0.1%など)で設定されていますが、入出金は1回ごとに設定されていることが多いです。

例えばBTCであれば、出金1回ごとに0.0003BTCなどと定められており、少額でも高額でも同じだけ手数料がかかります。

つまり、法定通貨も仮想通貨も少額を頻繁に入出金すると余計に手数料がかかります

資金はできるだけまとめて入出金することで、支払う手数料を最小限に抑えることができます。

手数料の安い仮想通貨で出金する

取引所から仮想通貨を出金するとほぼ出金手数料がかかりますが、通貨によって大きく手数料は違います。

以下は主要銘柄のMEXCでの出金手数料です。

  • BTC/手数料0.0003(約3,000円)
  • ETH/手数料0.0015(約700円)
  • XRP/手数料0.25(約80円)

もしビットコインを所有している方がビットコインのまま出金すると約3,000円の手数料ですが、リップルに換えて出金すると、手数料は50分の1程度に下がります。

ビットコインからリップルへの変換に0.1%の手数料がかかったとすると、だいたい292万円未満のビットコインであれば、リップルに変換して送金した方がお得になります。

それ以上になると取引手数料の方が高くつきますが、少額であればリップルなど出金手数料の安い通貨で出金することで、手数料を抑えることができます。

ひとつの取引所を使い続けて会員ランクアップを狙う

多くの取引所の現物取引手数料は0.1%ですが、会員ランクを上げていくことで手数料が少しずつ安くなっていきます

数百万円、数千万円単位の取引と預け入れが必要になる上、手数料率は少しずつしか下がりませんが、確実に手数料を下げることができます。

信頼できる取引所を選んだら、その取引所にある程度資金を集中させ会員ステータスアップを狙いましょう。

とはいえ、一箇所に資金を集中させることによるリスクもあるため、無理のない範囲、自己責任の範囲で行いましょう。

まとめ:仮想通貨を扱う際は、必ず手数料を意識するべし

本記事のまとめは以下のようになります。

  • 海外の主要取引所はほとんどが取引手数料0.1%
  • 会員ランクアップなどで0.1%より下げることも可能
  • MEXCの主要ペアは取引手数料0%なのでおすすめ
  • 取引所には様々な種類の手数料が存在する
  • 小さな工夫で手数料を安くするのも大切

仮想通貨を取り扱う上でどうしても避けられないのが手数料です。

完全に0にすることは不可能なので、知識を身につけ、小さな工夫を積み重ねて、できるだけ損をしない取引所の利用をしてください。

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記事では各取引所ごとのお得なキャンペーンも記載しています。よろしければご覧ください。

おすすめの海外仮想通貨取引所」を知りたい方は別記事をどうぞ。

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