富士フイルムがベトナムに健康診断施設を展開 日本式予防医療を事業化、AI活用も

07-02 作者admin

1日、ベトナムの首都ハノイでオープンした健康診断施設(共同)

富士フイルムは1日、ベトナムの首都ハノイで、がん検診を中心とした健康診断施設の展開を始めた。人工知能(AI)を活用した画像診断などを使い、高い精度で効率的な病変発見を図る。新興国に迅速で丁寧な「日本式」の健診や予防医療を根付かせて健康増進につなげる事業の一環で、インドとモンゴルに続く3カ国目だ。

後藤禎一社長は1日の開所式典で、2030年度までに世界で100施設の展開を目指すと強調。「ベトナムの医療の質向上に貢献する」と意気込んだ。

1日、ベトナムの首都ハノイであいさつする富士フイルムの後藤禎一社長(共同)

新興国では健診を定期的に受ける習慣が定着していない。ベトナムの健診受診率も日本と比べて低く、がんや心疾患で亡くなる人が多い。早期発見につながる健診の効果が期待できるとした。同社はCT装置や乳がん検診で使うマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)システムといった医療機器を手がけている。ベトナムの健診施設は、同社が提携する現地企業が運営する。(共同)

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