立憲民主党代表選、党内四分 主導権争い過熱

09-08 作者admin

野党第一党のトップを選ぶ立憲民主党代表選が7日告示され、野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4人が名乗りを上げた。各陣営や党内グループは、新代表選出後の主導権争いも視野に23日の投開票に向けた攻防に臨む。

立候補に必要な推薦人20人の確保を巡る駆け引きは告示日の朝まで続いた。

推薦人集めが難航していた吉田氏と江田憲司元代表代行(68)は7日午前、国会内で会談し、両陣営で候補を一本化して吉田氏が出馬することで合意した。話がまとまったのは、立候補の受け付け開始時刻の午前10時をわずかに回ってからだった。

告示日にようやく構図が固まるというあわただしい幕開けとなった代表選は、現時点では、野田、枝野両氏の対決が軸になるという見方がもっぱらだ。

野田氏は、自身のグループ「花斉会」に加え、小沢一郎衆院議員が率いる「一清会」からも支援を取りつけた。中堅・若手グループ「直諫(ちょっかん)の会」の重徳和彦衆院議員ら幹部も野田氏を支える。対する枝野氏は、党内最大グループ「サンクチュアリ」の支援を受ける。

一方、泉氏を支えるのは旧国民民主党系グループ「新政権研究会」だ。同グループは約20人を擁するが、支持を固め切ることができず、推薦人集めは難航した。求心力の低さを露呈したことは、選挙戦でもマイナスに作用しかねない。

吉田氏の推薦人には、江田氏らのほか、花斉会の複数の議員も名を連ねた。ただ、野田氏から離反したというわけではなく、唯一の女性候補である吉田氏の出馬を後押しして、多様な人材が競り合う代表選を演出するという「大局的な見地」(野田氏周辺)からの動きのようだ。

代表選は、最初の投票で過半数を獲得する候補がいなければ決選投票となる。党関係者は「花斉会の動きは、決選投票を見据えた吉田氏陣営への連携呼び掛けではないか」との推測を口にした。(松本学)

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