吉田 恒
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【為替】日米金融政策決定会合の影響は?
・6月第2週に日米の中央銀行でそれぞれ金融政策決定会合が行われた。 ・日銀は6月14日の金融政策決定会合で国債購入の減額方針を決めた一方で、具体的な計画決定は7月の次回会合に持ち越した。会合後、米ドル...
06-28
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【為替】1ドル=160円は円安の通過点か終点か?
・6月17日週の米ドル/円はほぼ一本調子で上昇し、160円に迫る展開となった。日米10年債利回り差は縮小しているにもかかわらず円安が進むのは、投機筋の円売りが積み上がっているためだ。 ・6月20日に米...
06-28
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【為替】6/17~6/21の米ドル/円を予想する
先週(6月10日週)の振り返り=日銀会合後に一時158円台まで円安拡大 先週の米ドル/円は5月の米CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)が予想より弱い結果となったことで米金利が低下、日米金...
06-28
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【為替】6/24~6/28の米ドル/円を予想する
先週(6月17日週)の振り返り=円安、160円へ再接近 先週の米ドル/円はほぼ一本調子で上昇し、一気に年初来高値の160円に迫る展開となりました(図表1参照)。特段の材料はなかったものの、前の週に日銀...
06-28
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【為替】軒並み金利差からかい離するクロス円
クロス円の買いの中心は日本の個人投資家? 豪ドル/円など主要なクロス円も、軒並み金利差から大きくかい離した形で円安が広がっている。共通しているのは、金利差からのかい離は米ドル/円と同様に5月以降一段と...
06-28
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【為替】財務官人事は介入政策に影響するか?
「神田介入」と「中尾介入」はほぼ同じ 神田財務官は、2022年以降の円安阻止介入局面で陣頭指揮を取っている。それ以前の介入では、2010~2011年の円高阻止局面で、陣頭指揮を取ったのは当時の中尾財務...
06-28
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虎に翼、バブルと投資の付き合い方
代表的なFRB(米連邦準備制度理事会)議長の1人にA.グリーンスパンがいます。彼は、名言の多い人としても知られていますが、そんな数多い彼の名言の代表は、1996年12月の「株高は根拠なき熱狂(irra...
06-28
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【為替】「円安再燃=日銀主因説」は誤解なのか
早期緩和見直しの可能性はあったのか? 日銀のマイナス金利解除など大規模な金融緩和見直しについては、賃上げ動向などを見極めながら4月の金融政策決定会合で決定されるというのが現時点で最も多い見方だろう。 ...
01-10
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【為替】続・どこまで米ドル高・円安へ戻せるか?
継続的な動き(トレンド)と一時的な動き 米ドル/円は、足元で146.5円程度の120日MA(移動平均線)を大きく下回った(図表1参照)。このように120日MAを大きく下回る動きは一時的ではなく、継続的...
01-05
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【為替】年末年始の米ドル/円を予想する
米金利、米国株との関係を再点検 米ドル/円は12月27日以降142円を大きく割れるところとなった。この動きは、日米10年債利回り差にほぼ沿ったもの(図表1参照)で、ここまでの米ドル/円の下落は、米金利...
12-29
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【為替】FOMCの為替への影響を考える
注目は2024年中の利下げ見通し FOMC(米連邦公開市場委員会)では、2回の会合ごとにメンバーの経済見通しである「ドット・チャート」を公表する。前回は9月会合だったので、この12月会合でそれが更新さ...
12-13
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【為替】植田ショックではない円高の理由/循環的な米ドル高は終わり、米ドル/円は120円台を目指すか
・ 先週12月7日、米ドル急落があり「植田ショック」と呼ばれたが、円高の理由はテクニカル要因であり、過去半年間のドル買いポジションがコスト割れになってきているためではないか。 ・日銀の政策修正により円...
12-12
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【為替】円高トレンドの「基本シナリオ」とは?
2024年以降、120円割れへ=平均的円高トレンドなら 2000年以降で、主な米ドル安・円高トレンドは5回あった(図表参照)。この継続期間は、最短が1年、最長が4年4ヶ月、平均は2年9ヶ月だった。円安...
12-12
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【為替】12月日銀会合でYCC撤廃はあるのか?
植田総裁待望のYCC終了のチャンスか 図表1は、2023年6月以降の日米の10年債利回りを重ねたものだが、水準は違うものの、値動きはほぼ重なって推移してきたことが分かる。米10年債利回りは10月に、2...
12-11
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【為替】2024年のメキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラを予想する
メキシコペソ/円=空前の「上がり過ぎ」は修正に向かうか メキシコペソ/円は、2020年3月の「コロナ・ショック」後に4.2円まで下落したが、2023年にかけて3年以上も上昇トレンドが続き、9円に迫るま...
12-06
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【為替】2024年の豪ドルを予想する
豪ドル/米ドル=中国経済衰退論が影響か 2023年の豪ドル/米ドルは0.7米ドルを上回った水準で取引が始まったものの、10月にかけて0.62米ドル台まで下落した(図表1参照)が、その後は豪ドル反発とな...
12-05
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【為替】2024年のユーロと英ポンドを予想する
ユーロ/米ドル=トレンドはユーロ高・米ドル安、ユーロ高値更新へ? ユーロ/米ドルは、2022年10月に0.95米ドルで底を打つと、2023年7月にかけて1.12米ドルまで上昇したが、その後は1.04米...
12-04
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【為替】米ドル/円の「米大統領選アノマリー」
選挙まで小動き=選挙前後から大きく動き出す この「米大統領選挙アノマリー」の典型のような展開になったのは、やはり2016年「まさかのトランプ大統領誕生」として「まさトラ」が起こったケースではないか。こ...
11-30
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【為替】ポジション調整の米ドル、金利への影響は?
米ドル買い・円売りへの「偏り過ぎ」の状況続く 先週にかけて、米ドル買い・円売りポジションの手仕舞いが大きく入ったようだ。CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円(対米ドル)ポジションは、売り越...
11-29
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【為替】FRB「最初の利下げ」はいつになるか?
円高の行方を決める最大の鍵、米国金融政策 1990年以降のFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の転換は11回あった。このうち利上げから利下げへの転換は5回、そして利下げから利上げへの転換は6回だっ...
11-28
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【為替】ユーロ高・米ドル安が復活した理由
原油とユーロの逆相関に注目 7月半ばにかけて1.13米ドル近くまで上昇したユーロ/米ドルは、10月初めには1.04米ドル台まで反落した。ただ11月以降は反発が広がり、最近は1.1米ドル近くまで上昇して...
11-21
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【為替】米ドル買いポジション調整の影響を考える
3年連続で円「売られ過ぎ」で迎える年末 CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円ポジションは、先週までの段階で売り越し(米ドル買い越し)が10万枚以上となっていた。10万枚以上の売り越しは、経...
11-17
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【為替】11/13~11/17の米ドル/円を予想する
先週の振り返り=米ドル/円は5営業日続伸で151円台後半へ 先週の米ドル/円は5営業日続伸し、151円台後半まで上昇しました。前の週に、151.7円から149円割れ近くまで米ドル急落となった分を1週間...
11-16
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【為替】為替の主テーマは「インフレ→景気」の可能性
米ドル/円「CPI本位制」の変化 今週は、CPI(消費者物価指数)など10月の米経済指標の発表が相次ぐ予定となっている。11月14日がCPI、そして15日はPPI(生産者物価指数)、小売売上高といった...
11-16
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【為替】米長期金利はどこまで下がるのか?
テクニカルには「上がり過ぎ」の修正 米10年債利回りは、10月中旬に5%まで上昇した。ただ、「債券弱気派」とされた著名投資家らの相場観転換発言などをきっかけに金利低下に転じると、11月3日発表の米10...
11-08
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【為替】米GDP伸び率、1%台へ減速予想が浮上
米ドル高トレンド転換の鍵を握る=米景気の減速 11月1日、定評のある経済予測モデルであるアトランタ連銀のGDPナウは、10~12月期の米実質GDP成長率の予想を、10月27日に発表した最初2.3%から...
11-06
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【為替】FOMCの為替への影響を考える
2023年最大の株安局面で迎えるFOMC 2023年のFOMCはこれまで6回あったが、3月の会合以外は基本的に株高局面で行われた。3月FOMCだけは、SVB(シリコンバレー銀行)経営破綻に端を発した金...
11-01
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【為替】日銀会合の為替への影響を考える
円安への影響も懸念か=円金利上昇阻止 日本の長期金利、10年債利回りが一時0.8%を大きく上回ったが、これは米10年債利回りの上昇に連れた面が大きそうだ(図表1参照)。日銀の植田総裁は、10年債利回り...
11-01
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【為替】実質実効レートが示す循環的円安の限界
2022年10月と同じ状況=5年MAかい離率 日銀が公表した9月の円の実質実効レートは72.38となり、過去最低を更新した(図表1参照)。実効レートとは、円の総合力を示す指標で、それを物価調整したのが...
10-27
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【為替】続・1年前の「円安反転劇」を振り返る
「金融政策の方向性の違い」が変わらぬ中、円は急騰した 約32年ぶりに150円を越えるまで続いた米ドル高・円安は、結果的には2022年10月21日の151円で一段落となった。興味深いのは、米ドル高・円安...
10-25
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