投資信託の基礎1:投資信託の仕組みとリスク・リターンの考え方

10-21 作者高山 一恵

今回は、投資信託の仕組みとリスク・リターンの考え方をわかりやすく解説します。

投資信託の仕組み

投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金をひとつにまとめ、株や債券、不動産などに投資して運用する投資商品です。集めたお金は、「ファンドマネージャー」と呼ばれる運用のプロが投資家の代わりに運用してくれます。

【図表1】投資信託のしくみ
出所:(株)Money&You作成

投資対象がさまざまな投資信託

投資信託は、株式や債券などが入った詰め合わせ、お菓子でいえば、バラエティパックと言えます。トヨタ自動車(7203)や日立製作所(6501)といった日本企業の株式だけが入った詰め合わせもあれば、アルファベット[GOOGL]やアマゾン・ドットコム[AMZN]といった米国企業の株式だけに投資する投資信託もあります。

また、国債(国が発行する債券)や社債(会社が発行する債券)といった債券だけに投資する投資信託、不動産だけに投資している投資信託もあります。

さらに、株式だけ、債券だけ、という1種類だけではなく、「国内株式と国内債券」「国内株式と海外債券と国内不動産」というように、複数の国内外の資産へまとまって投資する投資信託もあり、これらはバランスファンドと呼ばれます。

投資信託のリスク・リターン

以下は主要な金融商品のリスク・リターンのイメージ図です。リスクが低いものはリターンも低くなり、リスクが高いものはリターンも高くなります。リスクが低く、リターンが高い金融商品はありません。

【図表2】金融商品のリスク・リターンのイメージ図
出所:(株)Money&You作成

投資信託に特化して考えてみましょう。投資信託は、投資対象となる資産(株式、債券等)や投資対象(地域)によって、リスクとリターンの度合いは異なります。

一般的に、「国内→先進国→新興国」「債券→不動産→株式」の順にリスク・リターンが高くなります。バランス型投資信託のリスク・リターンはそれぞれの資産・地域のリスク・リターンを平均した程度となります。このためご自身がとれるリスクがどのぐらいなのかを考え、投資する投資信託を決めるのがよいでしょう。

【図表3】投資信託のリスク・リターンのイメージ図
出所:(株)Money&You作成
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