感性に訴える美

11-27 作者塚本 憲弘

週末にとある公開講座にて科学と美について聴講する機会があり、今日のタイトルはそのテーマを拝借しました。音楽やゲーム、人工知能と美のかかわりという大変興味深い話でしたが、その中で身近に感じるテーマとして「人工知能は美や感性を理解するのか」、というものがありました。

ずばり美を理解するのか?というと既に人間と同様の判断がなされていますが、それは統計的判断であり美を感じているわけでは無く、審美性評価として美をスコア化できるが感動はしていないというものです。

すでにAIの画像認識誤差率は人間よりも低く、写真や絵画では賞をとっていますし、印象予測を行うことで食品パッケージで売れる包装デザインや目を引くオンライン広告が創られるなどAIが活躍する舞台は広がっています。ただ、感動してくれるかというと敷居は高そうですね。好みや感動は人によります。以前子供とベイマックスを観たときに子供が初めて感動して泣いているのを見て、私はそのことに感動したように、この経路は単純では無いでしょう。

AIの判断というのも大衆迎合的なものから今後変化していくのかもしれません。きっとそうでしょう。ブレードランナーの原作名通りやがてアンドロイドは電気羊の夢を見るのでしょうか。でもその時人類は新たな美や感動の世界を作り出しているのでしょうね。

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