旅先のユニクロ被り

08-25 作者大橋 ひろこ

束の間の夏休みは少しでも涼もうと先週末、標高3,000メートル級の峰々が連なる北アルプス「立山黒部アルペンルート」を散策。真夏とはいえ、今回の目標地点である室堂平の標高は2,450メートル。調べたところこの時期でも最低気温12~13℃、最高気温でも20℃ちょいとかなり涼しそう。というわけで、ユニクロでエメラルドグリーンの薄手のパーカーを購入しました。お手頃価格で。とても鮮やかな色彩で、新しいパーカーを羽織り、山岳ルートを歩くことを楽しみにしていたのですが…。実際出かけてみると会うわ会うわで驚きました。全く同じパーカーを着た女性に。色もデザインも同じユニクロのパーカー。ファッションが完全に「被っている」女性4~5人と出会ったのです。ファーストリテイリングの株が強いワケです。しかし同じバス車内で隣に並ぶとちょっと気恥ずかしいですね。

改めてファーストリテイリングの業績をチェックしてみると、2023年8月期第3四半期の連結業績は、予想を上回る大幅な増収増益で過去最高の業績を叩き出しています。特に海外ユニクロ事業が好調。海外に出かける時もユニクロ被りに気をつけないといけないかもしれません。

国内ユニクロ事業は円安で原価率が上がったことで営業利益が3%縮小したほか、3月に発表したおよそ40%もの賃上げが利益圧迫に繋がったようです。しかし、インフレと少子化で人材確保が難しくなって来るだろうことは明白。先陣を切っての賃上げは長期的にユニクロ国内事業の発展に大きく寄与していくものと思われます。

株価はこの春のバフェット相場とも呼ばれる日本株上昇相場で過去最高値まで駆け上がり、ここ2ヶ月調整を強いられていますが、市場全般のセンチメントが回復すれば再び最高値を更新する相場となるのではと思います。ただ、如何せんファーストリテイリングの株は高い。今年3月1日付で株式は3分割されましたが、それでも8月24日現在の株価は33,000円台ですので、現物100株を保有するには330万円が必要。東京証券取引所が望ましい水準とする「5万円以上50万円未満」を上回っています。もう少し個人投資家が買いやすい水準になってくれればと思います。

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