人はなぜタワマンが好きなのか?

08-09 作者大槻 奈那

昨日、日本で最も高いビルとなる「麻布台ヒルズ森JPタワー」が報道陣に公開されたとのことです。地上330m・64階建てのうち、54階以上のフロアは高級ホテルのアマンが運営するマンションで、日本史上最高の200億円で売却されたと報じられています。

価格もさることながら、この高さはすごいですね。東京タワーのてっぺん近くに住む感じです。先日マネックスの全国投資セミナーで札幌に行った時も、駅前にタワマンが立ち並んでいましたが、これらも高層階は抽選になるほどの人気だったようです。

人はなぜこんなにも、高いところが好きなのでしょうか?NHKの「チコちゃんに叱られる!」の「なぜ人は展望台にのぼりたがる?(23年1月13日放送)」によれば「いいことがあると遺伝子が記憶しているから」。高いところからだと獲物が見つけやすくなるし、敵からも身を守りやすくなるため、という解釈だそうです。拙宅の猫と一緒です。

だとすると、タワマンへの憧れは景観の問題だけでなく、動物の本能に基づくところもあるということかもしれません。税制メリットの低下等のマイナス要因もありますが、タワマンの価値は案外底堅いかもしれないですね。

それにしても、200億円などと聞いてしまうと、獲物を狙う記憶よりはバブル崩壊を鮮明に記憶する世代としては、一抹の不安も感じてしまいますが…

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