<朝晴れエッセー>新しい家族

09-08 作者admin

かわいがっていた飼い猫が3月に亡くなり、「猫ロス」から周りの生き物が一層恋しくなりました。夜になるとガラス窓の外にいつもやって来るヤモリ、庭木に羽を休めに来るトンボ。

そんなとき、7月初旬から外のハイビスカスの鉢植えにアマガエルが居着くようになりました。朝、雨戸を開けると葉っぱにしっかりつかまっているのが見えます。いつも、同じような場所にいます。新しい家族です。

鮮やかな緑色で小さな吸盤がかわいいです。昼間は暑くて目を細くしてじっと耐えています。夕方、庭木に水をたっぷりやると、目を開けて喉をペコペコしています。

ところが、7月下旬に急にいなくなって、とても落胆しました。今日は戻ってきているかと期待を込めて雨戸を開けます。

そんなことが2日続き3日目の朝、また同じ場所に戻ってきていました。そのときのうれしかったこと。お帰りなさい。アマちゃん。しかも、驚いたことにもう1匹連れて帰ってきたのです。もしかしたらお嫁さんかもです。

いずれ季節が変わり、いなくなってしまうでしょうが、来年また子供たちを連れて戻って来るかもと思いながら、今日も2匹を眺める猫ロス爺さんです。

乾利行(73) 奈良市

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