(朝)米国市場は高安まちまち ダウ平均は219ドル安 日本市場は堅調なスタートか

09-06 作者マネックス証券

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 40,755.75  ▼219.22 (9/5)
NASDAQ: 17,127.66  △43.37 (9/5)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は米雇用指標が労働市場の減速を示す内容となったことで下落となりましたが、ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角に買いが入り上昇となりました。81ドル高でスタートしたダウ平均は直後に109ドル高まで上昇しましたが、買い一巡後に伸び悩むとマイナスに転じ昼過ぎには455ドル安まで下落しました。その後は下げ渋りましたが、上値は重く結局219ドル安の40,755ドルで取引を終え反落となりました。また、S&P500株価指数も16ポイント安の5,503ポイントとなり3日続落となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は43ポイント高の17,127ポイントと3日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

8月のADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は前月比9万9000人増に止まり市場予想を下回りました。一方で先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比5000件減の22万7000件となり市場予想以上に改善しました。8月の米ISM非製造業景況感指数も51.5と前月からわずかに上昇し市場予想を上回りました。4-6月期の米労働生産性指数改定値は年率換算で前期比2.5%上昇し市場予想と一致しています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、ヘルスケアと資本財・サービス、金融が1%以上下落しました。一方で一般消費財・サービスとコミュニケーション・サービス、情報技術の3業種が上げ、一般消費財・サービスは1%を超える上昇となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでもコカコーラ[KO]とアムジェン[AMGN]が2%近く下落したほか、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]とジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、ハネウェル・インターナショナル[HON]、シスコシステムズ[CSCO]も1%以上下げています。一方で5銘柄が上げ、アマゾン・ドット・コム[AMZN]とメルク[MRK]が2%を超える上昇となりました。ダウ平均構成銘柄以外ではテスラ[TSLA]が5%近く上げました。2025年1-3月期に欧州と中国で運転支援機能を利用できるようにする方針だと公表したことを好感した買いが入りました。格安航空会社(LCC)のジェットブルー航空[JBLU]も7-9月期の売上高の見通しを引き上げたことで7%余り上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い3.73%となりました。ドル円は143円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は日経平均が一昨日と昨日の2日で2,000円以上下げた反動で堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の37,000円や25日移動平均線(昨日時点で37,017円)を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

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