「国民の自衛官」に9人1部隊 能登地震で迅速輸送 危険地域で安全支える

07-04 作者admin

整列する自衛隊員ら

国民に感銘を与える行動で著しい功績のあった陸海空自衛官を顕彰する「第22回国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)の選考会が東京・大手町の産経新聞社で開かれ、9人1部隊の受章者が決定した。表彰式は10月、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で行われる。

選考会では、1月の能登半島地震で現場小隊長として派遣され、人員や物資の迅速な輸送に貢献した陸曹長や、小規模ながらも現地で被災者受け入れを早期に判断した航空自衛隊のレーダー基地部隊が選出された。

そのほか、湾岸戦争後のイラク派遣など危険地域への度重なる海外派遣で周辺船舶の動静を確実に把握して海上自衛隊護衛艦の安全運航を支えた准海尉や、信念を持って丁寧なハラスメント対策に取り組んだ2等陸佐らが選ばれた。

選考委員には女性の視点を取り入れるため、女優で気象予報士の半井小絵さんが新たに加わり、自衛隊制服組トップを務めた河野克俊元統合幕僚長や、安全保障に詳しい東大先端科学技術研究センターの小泉悠准教授ら8人が務めた。

委員らは「花形でなくても日本防衛を下支えした人を」などと意見交換し、推薦された18人2部隊から選んだ。

国民の自衛官は平成14年に創設され、前回までに194人、21チームが受章している。

受章が決まった自衛官と部隊は次の通り。

【陸上自衛隊】第1ヘリコプター団特別輸送ヘリコプター隊(千葉・木更津)青葉伸明1等陸尉(48)▽第14普連科連隊(石川・金沢)加藤雅可陸曹長(46)▽陸上総隊司令部(埼玉・朝霞)菊池輝紀2等陸佐(44)▽水陸機動団(大分・湯布院)田﨑智也1等陸曹(37)▽関東補給処(千葉・松戸)野﨑広美防衛技官(60)

【海上自衛隊】護衛艦「てるづき」(神奈川・横須賀)鎌恒生准海尉(55)▽航空管制隊企画審査隊(神奈川・厚木)阪本真里恵2等海尉(37)

【航空自衛隊】特別航空輸送隊(北海道・千歳)海岡康成准空尉(54)▽警戒航空団飛行警戒監視群第603飛行隊(沖縄・那覇)田中康督3等空佐(52)▽中部航空警戒管制団第23警戒隊(石川・輪島)

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