老眼と沿線ラン

10-19 作者清明 祐子

コロナ禍はもう遠い昔のような話になりました。私たちの生活を変え、働き方を変え、価値観を変えたコロナ。今も定着している習慣もあれば、コロナ禍前に戻ったこともあり、本当に様々で、まさに一つの時代でした。コロナ禍が始まったころ、人に会う機会が減ったため、コンタクトレンズを外して生活をしていたのですが、あるとき、コンタクトレンズをしてみたところ、手元のスマホが見えづらくなり…軽い老眼に気づきました。そう、私の老眼はコロナ禍とともにやってきたのです。

もう一つ、コロナの影響で私の生活が変わり、今も定着していることがあります。沿線ランです。私はもともとジョギングが趣味なのですが、あの頃は、人がいる場所ではジョギング中でもマスク着用が常識になっていたため、あまり人がいないところを求めて、テーマランを始めたのでした。都内のオリンピック競技会場を何回かにわけて走って巡ったり、旧中山道を日本橋から浮間船渡まで走ったり、平将門北斗七星ラン(平将門ゆかりの神社と首塚をつなぐと北斗七星になると言われています)をしたり。そして、次のテーマが鉄道沿線ランでした。できるだけ線路に近い道を走り、その沿線のすべての駅を走って巡るというものです。「#駅ラン」というハッシュタグでSNSにも投稿しています。

2020年5月に山手線一周を達成したあと、2021年には東京メトロ9路線と都営地下鉄4路線の全駅を制覇。その年は都電荒川線ランやゆりかもめランも楽しみました。2022年には、東急沿線と京王沿線の全線全駅の地を踏み、そして、先週日曜日の2023年10月15日、小田急沿線全線を達成しました!笑

1回のランは10kmから15kmなので、何回かにわけなければ達成できません。小田急線にいたっては、新宿から小田原まで7分割でした。ゴール地点からの帰りは電車で、その続きは、前回終えた駅まで電車で向かって、また一駅一駅次の駅を目指します。駅の区間はだいたい1.5kmから3kmくらいで、次の駅までは行こう!という想いで頑張れます。目指すゴールがあるというのは、モチベーションを維持するのにとても良いです。

コロナ禍とともに始まった老眼と沿線ラン。コロナはもう過去の話になりつつありますが、この二つとはこれからも長い付き合いになりそうです。さて、次は、何線にチャレンジしようかな。大阪出身の私ですが、随分と東京の土地柄に詳しくなりました。

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