マイニングは儲からない? 2022年の状況と2023年のポイントを解説

03-10 作者山本ひつじ

ビットコイン(BTC)のマイニングはうまくいけばコンピューターを動かしているだけで儲けられますが、ここ数年は収支が落ち込んでいる状況が続いています。
なぜマイニングは儲からないのか、また来年以降はどうなるのかを解説します。

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2022年のマイニング収益状況

以下は2022年のマイニング収益を示したグラフです。

年初には5000万ドル以上だった総収益が、7月以降は3分の1以下の1500万ドルにまで低下しています。11月には一時1100万ドルにまで落ち込み、2年ぶりの低水準となりました。

収益のグラフは価格の動きと完全に相関関係にあり、2022年は価格の下落に伴って収益も下がる結果となりました。

マイニングが儲からない理由

マイニングが儲からない理由は3つあります。

  • 費用がかかりすぎる
  • マイニング難易度の上昇
  • 価格の下落

費用がかかりすぎる点は支出、価格下落とマイニング難易度は収入にそれぞれ直結します。

費用がかかりすぎる

マイニングを行うためには「初期費用」と「ランニングコスト」がかかります。ビットコイン(BTC)のマイニングは初期こそ家庭用パソコンでも行えていましたが、取引量の増加に伴い専門のマイニングマシンを必要とするようになりました。

また必要とする電力も大きくなり、電気代がランニングコストとしてかかります。特に日本では電気代が高いため、支出が大きくなる原因となっています。

マイニング難易度の上昇

収入に影響するのがマイニング難易度(ディフィカルティ)です。

以下のグラフは、2022年のマイニング難易度の推移を示したチャートです。

2022年のマイニング難易度は何度か低下することもありましたが、年間を通して見ると右肩上がりとなりました。

マイニング難易度はハッシュパワー(マイナーの計算能力)によって自動調整される仕組みで、基本的にはマイナーが少なくなればマイニング難易度は低下し、多くなれば上昇します。

マイニング難易度が上がればそれだけマイニングの成功率は下がり、1人のマイナーがビットコイン(BTC)を受け取る回数は少なくなります。

価格の下落

マイニング収益の大部分を占めるのが、マイニング報酬として受けとったビットコイン(BTC)の売却益です。

しかし価格が下落すると、当然ビットコインの売却益は少なくなります。

2022年はマイニング難易度の上昇によって得られるビットコイン(BTC)が少なくなり、かつ少ないビットコイン(BTC)も価格が下落したことで収入額が低下しました。

しかし収入が下がってもコストは大して変わらないため、赤字になったマイナーも多いと思われます。

2023年もマイニングは儲からないのか

2023年のマイニング収益について、マイニング難易度と価格の点から検討してみましょう。

マイニング難易度は低下中

2022年は総じてマイニング難易度が上昇傾向にありましたが、12月に入ってから急激に難易度が低下しました。

マイニング難易度は約2週間ごとに調整されますが、もしこのまま低下傾向が続けば、現在参加しているマイナーはビットコインを得やすくなります。

価格上昇で取り戻せるか

以下は過去5年間のUSD建ビットコイン(BTC)価格のチャートです。

重要なサポートラインとなっていた200日移動平均線を割り込んだあと、一気に値を下げました。

今後の動きは専門家の間でも意見が分かれていますが、もしビットコイン(BTC)価格が底を売って上昇すれば、マイニング報酬として得たビットコイン(BTC)の売却益が期待できます。

それでもマイニングで儲けたいなら

個人でのマイニングは儲からない可能性が高いですが、マイニングで収益を出す方法は他にもあります。

プールマイニング

プールマイニングはマイニングプールというサービスを通してマイニングに参加する方法です。

マイニングプールは複数のマイナーが合同でマイニングを行い、得られたビットコイン(BTC)をそれぞれのハッシュパワーに応じて持分を分けるサービスです。

マイニングプールの規模が大きいほど計算能力が高く、マイニングに成功する確率は高くなります。ハッシュパワーが大きくないと取り分は少なくなりますが、個人でマイニングを行うよりははるかに報酬を得やすいでしょう。

クラウドマイニング

クラウドマイニングはマイニングを行なっている企業に投資し、配当としてビットコイン(BTC)を受け取る方法です。

マイニングにマイナーとして参加するわけではないのでマイニング報酬とは言い難いのですが、自分でハッシュパワーを提供する必要がないため手軽にマイニングに関わることができます。

他の通貨でマイニングをする

ビットコイン(BTC)にこだわらなければ、他の通貨でマイニングを行うという手もあります。

PoW(プルーフオブワーク)の通貨はビットコインと同じくハッシュパワーが必要となりますが、PoW以外であれば専門機器や莫大な電力が不要なものもあります。

PoSの代表格「イーサリアム (ETH)」

イーサリアム(ETH)のマイニングはPoS(プルーフオブステーク)という方式で行われます。正式にはマイニングではなく「ステーキング」と呼ばれます。

ステーキングは保有量によって報酬が決定する仕組みです。専門機器は必要ありません。

ただし参加するには32ETHの保有が最低条件で、現在の価格では500万円以上が必要になります(2022年12月8日現在)。

まとめ

2022年現在、個人でマイニングに参加して儲けを出すのは難しい状況です。

ただマイニング収益は価格によって収支が大きく左右されるので、価格が上昇すれば収益につながりやすくなります。とはいえ初期費用もまとまった額になるため、参加したいと思った時はまずはプールマイニングなどから始めてみてはどうでしょうか。

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